菅首相 全国の知事らに新型コロナ感染防止策の徹底を要請

新型コロナウイルスの感染が全国的に拡大する中、菅総理大臣は、全国の知事らに対し、高齢者施設での集中的な検査の実施など、感染防止策の徹底を要請しました。

全国の知事らが参加する政府主催の全国知事会議は20日夕方、総理大臣官邸で開かれ、菅総理大臣も出席しました。

菅総理大臣は「新型コロナウイルスの感染状況は、連日全国で2000人を超え、最大限警戒する状況にある。重症化リスクの高い高齢者を守るために、感染拡大地域の高齢者施設で、集中的な検査を早急に実施できるよう現場の指導をお願いしたい」と要請しました。

そのうえで、「感染拡大を防ぐことを大前提として、経済活動との両立を図り、経済を回復させるのが基本的な考えだ。地方の所得を向上させて、消費を活性化させることが日本全体を元気にするために不可欠だ」と述べました。

これに対し、全国知事会の会長を務める徳島県の飯泉知事は「この1週間で過去最高の新規感染者数が出たのは17都道府県となった。総理の強力なリーダーシップのもと、地域を絞った強力かつ効果的な対策をとっていただきたい」と述べました。