三井住友ファイナンス&リース 不動産投資ファンドにTOB実施へ

リース大手の「三井住友ファイナンス&リース」は、人口減少で市場が縮小する中収益源を増やすためとして、TOB=株式の公開買い付けで、不動産投資ファンドを子会社化すると発表しました。

それによりますと、「三井住友ファイナンス&リース」は、運用資産が2兆円を超える独立系の不動産投資ファンド「ケネディクス」に対し、週明けからTOB=株式の公開買い付けを実施して、株式の79%を取得し、子会社にします。

買収総額は1300億円余りとなる見通しで、ケネディクスはTOBに賛同するとしています。

今回の子会社化の背景には、人口の減少で国内のリース市場が縮小していることがあり、不動産ビジネスを強化して収益源を多様化したい考えです。

リース業界では「三菱UFJリース」と「日立キャピタル」が来年4月に合併することで合意していて、新型コロナウイルスの影響で先行きの不透明感が増す中、収益力を高めようという動きが活発化しています。