LCCジップエア 来月から成田~ハワイ旅客便の運航開始へ

日本航空傘下のLCC=格安航空会社の「ジップエア」は、来月から成田空港とハワイを結ぶ旅客便の運航を始めると発表しました。新型コロナウイルスの影響で航空各社が厳しい経営環境にある中、LCCによる新たな需要を掘り起こしたいとしています。

日本航空が設立した国際線のLCC「ジップエア」は、20日記者会見し、成田空港とハワイのホノルルを結ぶ旅客便の運航を来月19日から始めると発表しました。

今月、日本からハワイを訪れる旅行者の入国制限が一部緩和されたことから、まずは年末年始の利用を見込んで、来年1月末まで16往復します。

2月以降の運航は需要を見て判断することにしていますが、会社によりますと、日本のLCCがハワイ路線に就航するのは初めてだということです。

ジップエアは、来年度さらに北米などへの路線の拡大を目指していて、客室乗務員およそ100人を新たに採用する計画です。

国際線のLCCをめぐっては、ANAホールディングスも新たな中距離路線の立ち上げを発表しています。

ジップエアの西田真吾社長は「新型コロナの影響でビジネス需要が戻りにくい中で、今後、観光需要などに合うLCCの出番が増える。厳しい環境ではあるが、ポストコロナに向けて新たな渡航スタイルを模索していきたい」と述べました。