仙台銀行など傘下「じもとHD」SBIと資本業務提携 正式発表

宮城県の仙台銀行と山形県のきらやか銀行を傘下に持つ「じもとホールディングス」は、ネット金融大手のSBIホールディングスから出資を受けて、資本業務提携を結ぶことを、20日、正式に発表しました。

発表によりますと、じもとホールディングスは来年3月末までにSBIホールディングスを引き受け先とする第三者割当増資を実施します。
その結果、SBIが17.34%の株式を保有する筆頭株主になる予定だということです。

この資本提携に伴って、傘下のきらやか銀行が保有し、含み損が出ている有価証券を売却する方針で、じもとホールディングスは今年度の最終損益が、これまでの予想の17億円の黒字から一転して、30億円の赤字になる見通しだとしています。

今回の提携で、じもとホールディングスは財務基盤を強化するとともに、資産の運用をSBIに委託して収益力を高めるねらいがあります。

一方のSBIは各地の地方銀行と提携を進める「地銀連合構想」を掲げていて、東北地方ではこれまでに福島銀行と資本業務提携を行っています。
仙台銀行ときらやか銀行が新たに加わることで、資本提携する銀行は7行に増え、地方銀行を足がかりに自社の金融サービスを広げたい考えです。

日銀の新制度活用を申請へ

じもとホールディングスとSBIホールディングスは20日、仙台市で記者会見を開きました。

この中で、じもとホールディングスの鈴木隆会長は「地元企業への本業支援を強化するために、SBIは連携相手としてベストパートナーだ」と述べました。

じもとホールディングスは今年度の最終損益が30億円の赤字になる見通しで、これについて鈴木会長は「SBIとの提携を通じた有価証券の運用やコストの削減などにより、次の年度は必ず黒字化させる」と述べました。

また、日銀がコスト削減や経営統合などを進める地方銀行に対し、当座預金の金利を年0.1%上乗せする新たな制度の活用を申請する考えを明らかにしました。

一方、SBIホールディングスの川島克哉副社長は「地方銀行の収益力の改善と企業価値の向上が地方の経済の活性化につながる」と、提携の効果を強調しました。

麻生副総理・金融相「経営模索は当然だ」

「じもとホールディングス」と「SBIホールディングス」の資本業務提携について、麻生副総理兼金融担当大臣は閣議のあとの記者会見で「金融機関が自分で判断するのが基本で、どうのこうの言うつもりはない」と述べる一方で、「地域の金融機関と企業は密接な関係があり、地域金融機関の存在は極めて大きいものだと思う。人口減少や高齢化など今の状況に合わせて経営を模索するのは経営者として当然だ」と述べました。