茨城県 コロナ感染者の入院病床の拡充を医療機関に要請

新型コロナウイルスの感染が急速に拡大する中、茨城県の医療審議会が開かれ、県は感染者の入院を受け入れる病床を県内で90床余り拡充するよう、医療機関側に要請したことを報告しました。

茨城県医療審議会は県内の医療や保健の計画などを策定するために設けられた諮問機関で、今年度2回目となる会合が20日開かれ、県医師会の会長や病院の院長のほか、県の関係者などおよそ30人が参加しました。

この中で、茨城県は新型コロナウイルスの感染の状況について、18日までの2週間の感染者数がその前の2週間の6倍を超えていることを説明しました。

平均の病床稼働率 30%超に

そのうえで、18日までの1週間では1日の平均の感染者数はこれまでで最多となる31.3人に達し、平均の病床稼働率も32.9%に上昇したことを報告しました。

こうした状況を受けて、茨城県は感染者を受け入れる病床を現在の173床から91床増やし、合わせて264床まで引き上げるよう、県内の医療機関に要請したことを明らかにしました。

県によりますと、病床は1週間ほどで準備できる見込みで、このうち重症者の病床は現在の34床から44床に増えるということです。