国際宇宙ステーションへ 若田さんと古川さん 2022~23年ごろ

国際宇宙ステーションに乗り込む日本人宇宙飛行士について、萩生田文部科学大臣は、若田光一さんが2022年ごろに、古川聡さんが2023年ごろに、それぞれ長期滞在することが決まったことを発表しました。

国際宇宙ステーションには、日本人宇宙飛行士の野口聡一さんら4人が今月17日、民間の宇宙船としては初めて運用段階に入った「クルードラゴン」でドッキングに成功し、長期滞在を始めています。

この宇宙ステーションに乗り込む日本人宇宙飛行士について、萩生田文部科学大臣は閣議のあとの記者会見で、若田光一さんが2022年ごろに、古川聡さんが2023年ごろに、それぞれ長期滞在することが決まったことを発表しました。

そのうえで萩生田大臣は「私と同世代の方々が宇宙を舞台に活躍されることは大きな刺激になる。わが国の宇宙開発の未来を切り開き、国民に夢を与えるような活躍を祈念している」と述べました。

国際宇宙ステーションに長期滞在することが決まった若田さんは、これまでの宇宙での滞在日数が日本人としては最も多く、古川さんは2011年の宇宙での滞在中に医師としてみずから実験台となり、宇宙の環境が人の体に与える影響を調べています。

若田光一さん 日本人で最多の5回目の宇宙へ

若田光一さんは、埼玉県大宮市、今のさいたま市出身で57歳。
次の宇宙飛行で、若田さんは日本人では最も多い5回、宇宙に行くことになります。

若田さんは九州大学大学院を経て、航空会社のエンジニアとして勤務したあと、平成4年、当時の宇宙開発事業団が募集した宇宙飛行士の第2期生に選ばれました。

24年前の平成8年に、スペースシャトルの「エンデバー」で初めての宇宙飛行をして、ロボットアームで衛星を回収する難しい作業を成功させたほか、その4年後の平成12年には2度目の宇宙飛行を行い、ロボットアームを操作して日本人として初めて国際宇宙ステーションの建設作業に参加しました。

そして平成21年、3度目の宇宙飛行では、日本人として初めて国際宇宙ステーションにおよそ4か月半長期滞在し、帰還後は宇宙に長期滞在する各国の宇宙飛行士を束ねるNASAの部門長に日本人として初めて就任しました。

さらに平成25年に4回目となる飛行を行って長期滞在を行い、この時は日本人として初めて国際宇宙ステーションの「船長」を務め、これまでの宇宙での滞在日数は347日余りで日本人では最も長い記録になっています。

平成30年からはJAXA=宇宙航空研究開発機構の理事と宇宙飛行士を兼務し、ことし4月からはJAXAの特別参与に就任しています。

若田さんは「貴重な飛行機会に任命いただき感謝しています。世界各国の宇宙飛行士のチームの中で、和の心を大切にリーダーシップを発揮して、国際宇宙ステーションの利用を最大化することに貢献できるよう、訓練と準備を進めていきたいと思います」とコメントしています。

古川聡さん 2回目の宇宙へ

宇宙飛行士の古川聡さんは、横浜市生まれの56歳です。
次の宇宙飛行で、古川さんが宇宙に行くのは2回目となります。

古川さんは、東京大学医学部を卒業して消化器外科の医師として務めたあと、平成11年、当時の宇宙開発事業団の公募で、宇宙飛行士で選抜されました。

平成23年にロシアの宇宙船「ソユーズ」で初めての宇宙飛行を行い、当時、日本人としては最も長い5か月半にわたって国際宇宙ステーションに滞在しました。

平成26年にはJAXA=宇宙航空研究開発機構の宇宙医学生物学研究グループ長に就任し、宇宙医学の研究を行っています。

古川さんは「今回の搭乗決定は大変うれしく、光栄であると同時に身が引き締まる思いです。さまざまな背景をもった国際クルーの一員として、医師の背景をいかして貢献していきたいと思っています」とコメントしています。

来年春には星出彰彦さんが長期滞在へ

日本人宇宙飛行士は当初はスペースシャトルに搭乗しておよそ2週間程度の飛行で宇宙での作業を行っていて、その後、国際宇宙ステーションで始まった長期滞在に参加するようになりました。

日本人最初の宇宙での長期滞在は、平成21年に若田光一さんが4か月半実施しました。

その後、野口聡一さんや古川聡さんらが続いて、現在は野口聡一さんが2回目の長期滞在に入っていて、これまでに7人の飛行士が延べ9回の長期滞在を行っています。

そして、来年春には星出彰彦さんが宇宙飛行をしておよそ半年間の長期滞在を行う予定で、この間、日本人としては若田光一さんに次いで2人目となる国際宇宙ステーションの船長を務めることになっています。