米CDC 感謝祭前に「旅行は控えて」 感染拡大防止を呼びかけ

アメリカのCDC=疾病対策センターは、例年、多くの人が移動する「感謝祭」の休日を迎えるのを前に、感謝祭の過ごし方についての手引きを更新し、感染拡大の防止のため、旅行などを控えるよう強く求めました。

アメリカでは、11月の第4木曜日の感謝祭の日とその前後に、離れて住む家族や友人が集まって食事をする習慣があり、オハイオ州立大学が先週発表した世論調査では、回答した人の38%が10人以上での会食を行う予定だと答えています。

感謝祭の休日に合わせて多くの人が移動することで感染がさらに拡大する懸念が高まる中、CDC=疾病対策センターは、19日、感謝祭の過ごし方についての手引きを更新しました。

この中で、CDCは旅行は感染のリスクを高めるとして自宅で過ごすことを勧めています。

また、同居の家族以外との会食は控えるべきだとしたうえで、どうしても会食を行う場合はマスクを着用し、屋外での開催を検討するなど対策を強く求めています。

アメリカ自動車協会の予測ではことしの感謝祭に旅行する人はおよそ5000万人に上ると見込まれていますが、電話で会見したCDCの幹部は「家族や友人を危険にさらさないよう、ことしの感謝祭は旅行をしないよう強く勧める」と述べ、すでに会食や旅行を計画している人は再検討してほしいと呼びかけています。