10月消費者物価指数 去年同月比0.7%下落 9年7か月ぶり下落幅

家庭で消費するモノやサービスの値動きを見る、先月・10月の消費者物価指数は、生鮮食品を除いた指数が去年の同じ月と比べて0.7%下落し、下落幅は9年7か月ぶりの大きさとなりました。「Go Toトラベル」の対象に東京発着の旅行が加わり、宿泊料が大幅に値下がりしたことが主な要因です。

総務省が発表した先月の消費者物価指数は、天候による変動が大きい生鮮食品を除いた指数が、2015年を100として101.3となり、去年の同じ月と比べて0.7%下落しました。

マイナスは3か月連続で、0.7%という下落幅は2011年3月以来、9年7か月ぶりの大きさです。

先月はGo Toトラベルの対象に東京発着の旅行が加わり、ホテルなどの宿泊料が37.1%下落したほか、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大で、春先に原油価格が下落した影響で、電気代やガソリンの価格が値下がりしたことが主な要因です。

Go Toトラベルの影響を除いて試算すると、生鮮食品を除いた消費者物価指数はマイナス0.2%になるとしています。

総務省は「去年の10月に消費税率が引き上げられ、物価を押し上げたことの反動もあって、大幅な下落となった」と分析しています。