採用意欲ある中小企業500社公表 コロナ禍就活支援で 経産省

新型コロナウイルスの影響で大学生の就職内定率が大きく落ち込む中、経済産業省は、採用意欲のある中小企業およそ500社を公表しました。閣議のあとの会見で梶山経済産業大臣は「第2の就職氷河期を生み出さないように全力を尽くしたい」と述べ、学生の就職活動を後押しする考えを強調しました。

新型コロナウイルスの影響で企業が採用活動を中止や縮小する動きが広がり、来年春に卒業予定の大学生の就職内定率は先月の時点で69.8%と去年の同じ時期を7ポイント下回り、この時期としては5年ぶりに70%を切る水準となっています。

経済産業省は学生の就職活動を後押しするため、採用意欲のある全国の中小企業503社を20日、ホームページ上に公表しました。

公表された503社は、世界的に競争力のある高度な技術を持つとか、地域経済を支える中心的な存在であるとして、経済産業省が選定した中小企業のうち、採用活動を継続している企業だということです。

知名度が高くないケースも多い中小企業と学生とのマッチングを図るねらいもあり、大学のキャリアセンターや民間の就職情報サイトとも連携を進めることにしています。

梶山経済産業大臣は閣議のあとの会見で「政府一丸となって、第2の就職氷河期を生み出さないように全力を尽くしたい」と述べました。