和歌山市“新型コロナ商品券”郵便受けから盗まれる被害相次ぐ

和歌山市が新型コロナウイルスの影響を受けた市民などを支援しようと全世帯に郵送した商品券が、各家庭の郵便受けから盗まれる被害が相次いでいることがわかりました。これまでにおよそ120件の被害届が出されていて、警察が窃盗事件として捜査しています。

和歌山市は新型コロナの影響を受けた市民や事業者を支援するため、先月、1人当たり3000円分の商品券を独自に発行し、市内すべての世帯に郵送しました。

しかし、住民から「商品券が届いているはずなのにまだ届いていない」という問い合わせが、市に相次いで寄せられたということです。

警察が調べたところ、各家庭の郵便受けから商品券が入った封書ごと抜き取られていた疑いがあることがわかったということです。

特にマンションやアパートなど集合住宅で被害が集中していて、これまでにおよそ120件の被害届が出されているということで、警察は窃盗事件として捜査しています。

被害にあった集合住宅の管理人は

商品券が入った封書が盗まれる被害が出た和歌山市北部の集合住宅では、先月下旬、住民に回覧板を回して郵便受けに鍵をかけるよう注意を呼びかけたということです。

住宅の管理人の女性は「警察の方が来て調べてくれたが、鍵がかかってなかったので鍵をかけるように言われました。せっかくもらった商品券なのでもったいないと思います」と話していました。