APEC 首脳ら参加の会合 きょうからオンライン形式で開催

APEC=アジア太平洋経済協力会議の加盟国の首脳や企業のトップが参加する一連の会合が19日から2日間、オンライン形式で開かれます。新型コロナウイルスによる厳しい経済状況からの回復に向け、加盟する国や地域が連携する姿勢を打ち出せるかが焦点です。

日本やアメリカ、中国など、太平洋を囲む21の国と地域が参加するAPECは、19日から2日間の日程で、各国首脳や企業のトップが参加する一連の会合がオンライン形式で行われます。

議長国のマレーシア政府によりますと、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、APEC域内のことし上半期の経済成長率は、この30年で初めてマイナスとなり、失業率も上昇するなど、厳しい経済状況に陥っています。

20日に行われる首脳会議では、新型ウイルスによる経済や医療への影響や、その対策について意見が交わされる見通しで、会議の成果を盛り込んだ首脳宣言の採択を目指しています。

APECの首脳会議をめぐっては、おととし、貿易をめぐるアメリカと中国との意見の対立で、首脳宣言がまとまらずに閉幕する異例の事態となり、今回の会議では、厳しい経済状況からの回復に向け、加盟する国や地域が連携する姿勢を打ち出せるかが焦点です。