台湾 7か月以上コロナ感染確認なし マスクは罰則付き義務化へ

台湾では海外から来た人などを除く、新型コロナウイルスの新たな感染者が7か月以上確認されていませんが、冬場を迎えるにあたり、来月から公共交通機関やデパートなどで、マスクの着用を罰則付きで義務化することになりました。

台湾では、これまでに600人余りの感染が確認されていますが、海外から来た人などを除くと55人にとどまり、新たな感染者はことし4月半ば以降、7か月以上確認されていません。

それでも、冬場はインフルエンザの流行などと重なって、医療機関の負担が増すおそれがあるとして18日、陳時中衛生福利部長が特定の場所でのマスクの着用を来月1日から義務化すると発表しました。

対象は公共交通機関のほか、デパートや映画館などで、着用を拒否した人には最高で1万5000台湾元、およそ5万5000円の支払いを求めるということです。

また、これまでは海外から台湾に来る人のうち、外国人だけに限っていた事前のPCR検査の陰性証明を、台湾の人たちにも求めます。

各国で感染が拡大するなか、海外から台湾に来た人の感染確認は先月が41人だったのに対し、今月はすでに50人を超えて増加傾向にあり、年末年始や来年2月の旧正月にかけて、海外から訪れる人が増えると予想されることから、当局は水際での警戒も一段と強めることにしています。