インドネシアから関西空港着の17人が陽性 出国前検査では陰性

今月11日、インドネシアから関西空港に到着した17人が、新型コロナウイルスの抗原検査で陽性になっていたことが分かりました。いずれもインドネシア出国前の検査では陰性だったとの証明書を持っていて、検疫所などは、感染の経緯などを詳しく調べています。

関西空港の検疫所によりますと、今月11日、インドネシアの首都ジャカルタからの直行便で到着した10代から20代の女性17人が新型コロナウイルスの抗原検査で陽性と判明しました。

いずれも到着時は無症状で、大阪府内のホテルで療養しているということです。

海外から到着した人が空港の検疫所の検査で陽性となるケースは、連日数人程度確認されているということですが、関西空港の検疫所で10人を超える集団感染が確認されたのは初めてです。

17人はいずれも、インドネシア出国前の72時間以内に受けた検査で陰性だったとの証明書を持っていたということです。

検疫所と厚生労働省は、検査後に陽性になった可能性はあるものの、今後も、こうしたケースが相次げば陰性証明書の信頼性を確認する必要が出てくるとしていて、感染の経緯などを詳しく調べています。

新型コロナウイルスの水際対策をめぐって、政府は先月から中長期での在留資格がある外国人の入国を認めていて、17人はいずれも在留資格があり、全員で広島県に向かう予定だったということです。