京王電鉄 来春に終電時刻繰り上げへ 2路線で最大30分程度

新型コロナウイルスの影響による業績の悪化で、終電を繰り上げる鉄道会社が相次ぐ中、私鉄大手の「京王電鉄」も深夜の利用客が減っていることなどから、来年春に最終電車の時刻を最大で30分程度繰り上げると発表しました。

終電の時刻を繰り上げるのは、京王線と京王井の頭線の2つの路線で、来年春のダイヤ改正に合わせて実施されます。

このうち、京王線の新宿からの下りは、15分から20分程度、新宿に向かう上りも15分から30分程度繰り上げられます。

また、京王井の頭線の吉祥寺に向かう下りも15分から20分程度、渋谷に向かう上りも15分程度早まります。

一方、京王線の競馬場線と動物園線は終電の繰り上げを行わないということです。

繰り上げの理由について会社は、新型コロナウイルスの影響でことし9月の深夜0時台の利用客が去年の同じ月より47%減っていることや、終電のあとに線路の保守や点検を行う作業員の労働環境を改善することを挙げています。

首都圏では、JR東日本や西武鉄道、それに東急なども来年春に終電の時刻を繰り上げることを決めています。