10月の訪日外国人旅行者 2万人超も前年比98%超の大幅減

先月、日本を訪れた外国人旅行者は、以前、日本にいた留学生や技能実習生が戻ってきたことなどから2万人を超えましたが、去年の同じ月と比べて98%を超える大幅な減少が続いています。

日本政府観光局によりますと、先月、日本を訪れた外国人旅行者は、推計で2万7400人となりましたが、去年の同じ月と比べると、98.9%の大幅な減少となり、ことし3月以降、8か月連続で90%を超える減少が続いています。

国や地域別にみますと、ベトナムが6200人、中国が4500人、韓国が2000人、タイが1400人、台湾が1300人とアジアの国が上位を占めています。

この統計には、日本に住んでいた留学生や技能実習生が再入国した場合も含まれ、大半はこうしたケースだとみられるということです。

新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、日本政府は、152の国と地域の外国人の入国を拒否するなどの水際対策をとっています。

政府は、これまでシンガポールや韓国、それにベトナムとの間で、出張などの短期滞在者を対象に往来を再開させるなど、段階的に制限を緩和していますが、ヨーロッパを中心に感染拡大が再び深刻化するなど、旅行者の回復は当面見込めない状況が続いています。