新型コロナ 病床使用率 全国11都道府県で20%超 厚労省

新型コロナウイルスの感染拡大で、最も注意しなければならないのは、「医療現場のひっ迫」です。ベッドがどこまで埋まっているかを示す「病床の使用率」は各地で増加し、全国11の都道府県で20%を超えたことが厚生労働省のまとめで分かりました。

厚生労働省によりますと、新型コロナウイルスの入院患者は、11月11日の時点で4517人と、前の週と比べて1004人、率にして29%増えました。

これに伴って、確保しているベッドがどこまで埋まっているかを示す「病床の使用率」が各地で増加しています。

病床の使用率が30%を超えたのは、前の週では岡山県と沖縄県の2県でしたが、11日の時点では、沖縄県、兵庫県、大阪府の3つの府県となりました。

20%を超えたのは、前の週が青森県、埼玉県、東京都、大阪府、兵庫県の5都府県だったのに対し、
11日の時点では北海道、青森県、埼玉県、東京都、静岡県、愛知県、奈良県、岡山県の8つの都道県に増えました。

また、前の週と比べて使用率が増加したのは全国39の都道府県に上っています。

最も増加幅が大きかったのは北海道と兵庫県でそれぞれ12ポイント、次いで静岡県と奈良県がそれぞれ11ポイント、長野県が9ポイント、埼玉県と岐阜県ががそれぞれ7ポイント増加しています。

これらの使用率はあくまで各都道府県の平均で、市区町村別にみるとこれ以上にベッドが埋まりひっ迫しているところも出てきています。

●病床使用率の全都道府県データを「新型コロナウイルス特設サイト」内でお伝えしています。
https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/medical/detail/detail_53.html