Jリーグチェアマン 柏のクラスター発生で指針修正へ対応急ぐ

プロ野球とサッカーJリーグによる新型コロナウイルスの対策連絡会議が開かれ、Jリーグの村井満チェアマンは、今月、柏レイソルで監督や選手など16人が感染したことを踏まえ、「ガイドラインを修正するべくポイントを洗い出していく」と対応を急ぐ考えを示しました。

Jリーグでは今月に入って柏レイソルで、ネルシーニョ監督など選手やスタッフ合わせて16人が新型コロナウイルスの検査で陽性となり、保健所から感染者の集団=クラスターが発生したと認定され、今月7日に予定されていたJリーグカップの決勝と、3日と14日に予定されていたリーグ戦2試合が中止されています。いずれも、すでに代わりの日程は決まっています。
16日に開かれた対策連絡会議のあとの会見で、村井チェアマンは、最初に感染が確認された1人の選手が、陽性の判定を受ける2日前に体調不良を訴えていたことを明らかにし、「持病の鼻炎の症状が出た感覚でいたようだが、この時点が感染、発症した日付であった可能性がある。体調不良ということばは人それぞれなので、ないがしろにせずにチームに報告し隔離できていれば、広がりを予防できた可能性があった」と初期症状への対応に課題があったことを指摘しました。

そのうえで、レイソルでは移動の際に選手やスタッフがバスの中では1席ずつ空けて座るなど、適切な対応はできていたとした一方で、「長距離について、小グループでの移動ができないかなどを、もう少し検証し、ガイドラインで修正すべく、今後ポイントを洗い出していく」と話し、対応を急ぐ考えを示しました。