北朝鮮キム委員長 コロナ対策さらに徹底指示 米大統領選報じず

北朝鮮の国営メディアは、キム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長が党の会議で新型コロナウイルス対策をさらに徹底するよう指示したと伝えました。一方、アメリカ大統領選挙の状況は一切報じられていません。

北朝鮮国営の朝鮮中央テレビは、キム・ジョンウン委員長が出席して15日、党政治局の拡大会議が開催されたと伝えました。

北朝鮮はこれまで国内では新型コロナウイルスの感染者が1人も出ていないとしていますが、会議では海外での感染状況が一層悪化しているとして、対応が話し合われたということです。

そしてキム委員長は、緊張状態を維持しながら、防疫態勢を鉄のように強化するよう指示したとしています。

会議では、ピョンヤン医学大学で重大な犯罪行為があり、厳しく批判されたとしていて、詳しい内容は明らかにされていませんが、体制の引き締めを図るねらいがありそうです。

一方、北朝鮮メディアは、アメリカ大統領選挙で民主党のバイデン前副大統領が勝利を宣言したことについては、これまで一切報じていません。

北朝鮮としては、キム委員長と良好な関係を築いてきたとするトランプ大統領が敗北を認めず法廷闘争を続けていることから、今後の状況や、バイデン前副大統領の北朝鮮に対する出方を注視しているとみられます。