新型コロナ イタリアで新たに2州で外出制限

新型コロナウイルスの感染が再び広がっているイタリアで、南部のナポリや、中部のフィレンツェのある2つの州が感染が深刻な地域として、ことしの春と同じく、日中も外出が制限されることになりました。これにより、イタリアでは、合わせて7つの地域で外出が厳しく制限され、政府は医療現場への負担が増すなか、対策を強化しています。

イタリアでは13日、新型コロナウイルスの1日の感染者数が4万人を超えて、これまでで最も多くなったほか、550人が亡くなりました。

南部のナポリでは、病院の前に長い車の列が出来ていて、車の中で診察や治療を受けている映像も伝えられ、医療現場は厳しい状況に置かれています。

イタリア政府は、今月上旬から、全土で夜間の外出を制限しているほか、感染状況に応じて対策を進めていて、スペランツァ保健相は13日、ナポリのあるカンパーニャ州とフィレンツェのある中部トスカーナ州の2つの州を、感染が最も深刻だとする「レッドゾーン」に新たに指定したことを明らかにしました。

この2つの州では、ことしの春と同じく、夜間だけでなく日中も外出が制限され、生活必需品を取り扱う店以外の小売店や飲食店は、原則として営業が禁止されます。

イタリア全体では、これで、合わせて7つの地域がレッドゾーンに指定されたことになり、感染者の急増で医療現場への負担が増すなか、対策を強化しています。