レスリング世界選手権 新型コロナ影響で中止に

来月、セルビアで予定されていたレスリングの世界選手権について、世界レスリング連合は新型コロナウイルスの影響で中止すると発表しました。

レスリング世界選手権は来月12日から20日までセルビアで行われる予定でしたが感染拡大への懸念から日本やアメリカなど複数の国が参加しないことを表明していました。

世界レスリング連合は10日、「新型コロナウイルスの影響で再び多くの国が渡航制限を行っていることから参加する選手が開催の基準に満たなかった」として大会を中止することを決めました。

世界選手権は去年の大会の上位10か国のうち8か国、およびすべての選手の70%が参加すれば開催される予定でしたが、この基準を満たせなかったとみられます。

世界レスリング連合は代わりの大会として個人戦の「ワールドカップ」をセルビアで開催する予定で、近く日程を発表するとしています。

選手どうしの接触が避けられないレスリングで世界規模の大会を開催する難しさが改めて浮き彫りになった形で、世界レスリング連合は「多くの課題があるが、選手たちが安全にマットにあがり、競い合うことができるやり方を見つけたい」としています。