ことしのことばに「ロックダウン」英出版大手が発表

出版大手「ハーパーコリンズ」のイギリス法人は、「ことしのことば」に「ロックダウン」を選んだと発表しました。新型コロナウイルスの世界的な流行によって、この単語の使用頻度は去年に比べて60倍以上に増えたとしています。

出版大手「ハーパーコリンズ」のイギリス法人は毎年、その年にうまれた新たな単語や注目された単語を「ことしのことば」として発表していて、10日、2020年の「ことしのことば」に新型コロナウイルス対策としてとられた厳しい外出制限などを意味する「ロックダウン」を選んだと発表しました。

この単語を選んだ辞書の編集部は、理由について、「『ロックダウン』は、世界中の何十億の人々にとって共有された経験になり、使用頻度は去年に比べて60倍以上に増えた」としています。

ことしは最終候補に選んだ10の単語のうち6つが、「ソーシャルディスタンス」や「自主隔離」など、新型コロナウイルスに関連する単語だったということです。

また、そのほかの最終候補には人種差別の撲滅を訴えるデモなどで使われた「BLM」や、動画共有アプリ「TikTok」に動画を投稿する人を意味する「ティックトッカー」などを選んだということです。

「ハーパーコリンズ」はホームページで、「新型コロナウイルスの世界的流行は、人々の生活を根本から変え、私たちのことばにも大きな影響を与えた」としています。