新型コロナで受診控え 東京都医師会 過度に怖れず受診呼びかけ

東京都医師会は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で外出を自粛することでがん検診や小児科を中心に医療機関への受診を控える動きが続いているとして、過度にウイルスを怖れすぎずに受診するよう呼びかけました。

東京都医師会は、10日会見を開き、新型コロナウイルスの感染を恐れて外出を過度に自粛することでがん検診や小児科などで医療機関の受診を控える動きが続いていると説明しました。

紹介された新宿区のケースでは、5月から7月の間で胃がんや肺がん、乳がん検診の受診率が去年に比べて4割ほど減っているということです。

そのうえで、がんや生活習慣病は、早期の発見と治療のために健康診断が極めて重要だとして、過度にウイルスを怖れすぎずに積極的に医療機関を受診するよう呼びかけました。

また、小児科でも、子どもの予防接種を控えることはせず、体調に変化があるときなどは遠慮なく小児科医に相談してほしいと呼びかけました。

都医師会の鳥居明理事は「病気を放っておけば、脳梗塞、心筋梗塞など深刻な病状になることもある。早くみつけて早めの治療につなげてほしい」と述べました。