少人数学級の導入求める署名18万超 “感染対策に欠かせない”

ひとクラスの規模を小さくする「少人数学級」について、導入を求める署名が18万人を超えたとして教育研究者の有志が会見し、コロナ禍における学校現場での感染対策や、子どもたちへのきめ細かな指導に欠かせないと訴えました。

小中学校のひとクラスの定員の標準は40人と法律で定められていますが、現状では課題があるとして、政府の教育再生実行会議のワーキンググループで、少人数によるきめ細かな指導体制の計画的な整備について議論が進められています。

9日は、少人数学級の導入にむけ署名活動などを行っている、教育研究者の有志が文部科学省で会見し、署名が18万人を超えたことを報告しました。

そのうえで、作成した少人数学級に関するパンフレットを公開し、新しい学習指導要領で求められている主体的、対話的な学びの実施や、不登校や外国籍の子どもなど、特別なニーズのある子どもたちへの対応、それに3密を防ぐための感染対策の観点から、早期の導入が求められているとして法改正の必要性を訴えました。

呼びかけ人で東京都立大学の乾彰夫名誉教授は「感染対策と子どもたちに目が届きやすい学校運営の両立には、早急な少人数学級の実現が必要だ」と話していました。

集まった署名は、来年度の予算編成に向けて財務省と協議を進めている文部科学省に提出することにしています。