新型コロナ拡大後初の体操国際大会 東京五輪にどういかすか

新型コロナウイルスの感染拡大以降、東京オリンピックの実施競技で初めて海外の選手を招いて行われた体操の国際大会はここまで感染者を出さずに大会を終えました。今大会で得られた知見を来年の東京オリンピック・パラリンピックにどういかしていけるかが、カギとなります。

8日、都内で行われた体操の国際大会にはオリンピック2大会連続で個人総合の金メダルを獲得している内村航平選手や去年の世界選手権の個人総合の金メダリスト、ロシアのニキータ・ナゴルニー選手など日本やアメリカ、ロシア、中国の4か国の選手が参加しました。

感染拡大以降、オリンピックの実施競技で初めて海外から選手が参加して国内で開催された大会で、大会前に内村選手がPCR検査でいったん陽性と判定されたあと、改めて行われた検査で陰性となり、検査を行った病院などが偽陽性と結論づけたほかは、ここまで感染者が出ることなく大会を終えました。

大会の開催にあたって、国際体操連盟がことし6月から政府やオリンピック関係者と交渉を重ね、海外の選手たちについては自国で隔離を行い複数回のPCR検査を受けることで入国後の2週間の隔離を免除する特例措置を導入し、厳格な感染対策を取りながらも選手たちの負担を減らし、スムーズに大会に臨めたことは大きな成果となりました。

10日には渡辺会長と大会組織委員会の森会長との会談も行われる予定で、今大会で得られた知見を来年の東京大会にどういかしていけるかがカギとなります。