札幌 ススキノ 飲食店から不安の声 感染拡大で営業短縮要請

新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、北海道は7日、札幌市の繁華街・ススキノの接待を伴う飲食店などに対し、営業時間などを短縮するよう要請しました。ススキノの飲食店からは、先行きが見えない状況への不安の声が出ています。

今回の北海道の要請は繁華街・ススキノを対象に、接待を伴う飲食店やバーなどは営業時間を、カラオケ店や居酒屋などは酒を提供する時間を、それぞれ午後10時までに短縮するよう求めています。

ススキノで15年以上続くバーは、道が、営業時間の短縮を今月11日までに行うよう求めていることを受けて、10日までは通常どおりの営業を続け、常連客などへの告知の期間に充てることにしています。

このバーは、感染防止対策を徹底した結果、ここ最近は客足が徐々に戻ってきていましたが、それでも売り上げは例年の4割ほどだということで、稼ぎ時の12月を前に不安を募らせています。

ススキノの中には感染対策が不十分な店もまだあるということで、バーを経営している野呂竜二さんは「また通常どおり営業ができないと思うと切ない気持ちです。ことしは厳しい状況が続いていますが、感染拡大を防ぐためには皆が協力してやっていかないといけないと思います」と話していました。