ヨーロッパで新型コロナ感染拡大 警戒強まる

ヨーロッパでは、新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかかりません。フランスでは、1日の感染者が初めて6万人を超えたほか、イタリアでも4万人に迫り、警戒が強まっています。

このうちフランスでは今月6日、1日の感染者数が6万人を超えて、これまでで最も多くなったほか、7日には感染で亡くなった人の累計が4万169人と、ヨーロッパでは、イギリス、イタリアに続いて死者数が4万人を超えました。

また、重症化する患者も増えていて、ICU=集中治療室に占める新型コロナウイルスの患者の割合も87%に上っています。

フランス政府は、先月30日から全国一律の外出制限に踏み切ったほか、重症患者を比較的余裕のある地域や隣国ドイツの病院に搬送して、医療現場がひっ迫するのを防ぐ取り組みを続けています。

また、イタリアでも7日、1日の感染者数が4万人に迫って、これまでで最も多くなりました。

6日からは、全土で夜間の外出制限が始まったほか、感染状況が深刻な北部のロンバルディア州など4つの州では、日中の外出も制限されました。

フランスなど各国は、経済活動と感染防止を並行して進める方針を打ち出していましたが感染拡大のスピードが想定以上に早く、より厳しい措置に踏み切らざるをえない状況になっています。