バイデン氏当選確実 各国の反応

バイデン氏当選確実 各国の反応
民主党のバイデン前副大統領の当選が確実になったことを受けて、各国の首脳らが祝意を示しています。

イギリス ジョンソン首相「気候変動先導に期待」

イギリスのジョンソン首相はAP通信のインタビューにこたえバイデン氏とハリス氏に改めて祝意を示したうえで、アメリカはイギリスにとってこれまでの歴史の中で最も重要な同盟国であり、今後もその関係は変わらないという考えを強調しました。

そして、来年11月にイギリスで開かれる地球温暖化対策の国際会議、COP26に向けて、「バイデン氏が大統領に就任すれば、アメリカは気候変動に取り組むためリーダーシップを発揮すると期待している」と述べました。

ジョンソン首相はトランプ大統領と近いとされてきたことから、イギリスでは、今後のアメリカとの関係は難しいものになるという見方が出ています。

これについてジョンソン首相は「アメリカとイギリスは民主主義や言論の自由、人権やルールに基づいた国際秩序など現在、危機にさらされている価値観を守るためこれまで協力してきた。アメリカとは異なる点よりも協調できる面が大きい」と反論しました。

ドイツ メルケル首相「私たちの友情 かけがえのないものに」

ドイツのメルケル首相は7日、ツイッターに声明を発表し、バイデン氏に祝意を示したうえで「今後、バイデン大統領と共に働くのを楽しみにしています。今の時代の大きな試練を乗り越える際、私たちの友情はかけがえのないものになります」と協力関係を強化していくことに期待を示しました。

フランス マクロン大統領「力をあわせよう」

フランスのマクロン大統領は、ツイッターに投稿し「アメリカ国民が彼らの大統領を選んだ。おめでとう」と、バイデン氏とハリス氏に祝意を示したうえで「いまある課題を克服するためにやるべきことはたくさんある。ともに力をあわせよう」と呼びかけました。

イタリア コンテ首相「協力する準備できている」

イタリアのコンテ首相は7日、ツイッターに投稿し「極めて高い投票率で民主主義の活力を示したことにアメリカの国民と制度を祝福したい。私たちは次の大統領となるバイデン氏に協力する準備はできている」と述べました。

EU ミシェル大統領は慎重

EU=ヨーロッパ連合のミシェル大統領は、民主党のバイデン前副大統領の当選が確実になったことを受けて、声明で祝意を示したうえで「EUはアメリカとの協力関係の中で果たすべきことについて新たな大統領とともに取り組む準備ができている」として、貿易摩擦などであつれきが生じたアメリカとの関係改善に期待を示しました。

一方、トランプ大統領が選挙の不正を主張し訴訟を辞さない構えを示していることを念頭に「われわれは最終的な結果が認定されるのを見守る」として慎重な見方も示しました。

NATO ストルテンベルグ事務総長は結束に期待

NATO=北大西洋条約機構のストルテンベルグ事務総長も祝意を示す声明を出し「バイデン氏は強力なNATOの支持者だ。ロシアの脅威や国際的なテロなどの課題に対処するには力を合わせることが必要だ」として、トランプ大統領のもとで揺らいできたNATOの結束が再び強まることに期待を示しました。

カナダ トルドー首相「カナダとアメリカは特有の関係」

カナダのトルドー首相はツイッターに「ジョー・バイデン、カマラ・ハリスおめでとう。カナダとアメリカは、親しい友人であり、パートナーであり、同盟国です。そして特有の関係を共有しています。2人と共に働くのを本当に楽しみにしています」と投稿しました。

スペイン サンチェス首相「課題に協力して取り組むこと楽しみ」

スペインのサンチェス首相は、ツイッターでバイデン氏とハリス氏に祝意を示したうえで「われわれが直面する課題に協力して取り組むことを楽しみにしている」と投稿しました。

オーストリア クルツ首相「協力楽しみ」

オーストリアのクルツ首相はツイッターに投稿し、バイデン氏に祝意を示したうえで「ヨーロッパとアメリカは、価値観のシステムを共有しており、われわれは共に守っていく。今後の協力について楽しみにしている」と述べました。

ベルギー デクロー首相「記録的な投票」

ベルギーのデクロー首相は、ツイッターに「バイデン氏が第46代大統領に選ばれたことを祝福する。記録的な数の人たちが票を投じたことはアメリカでの民主主義への関心の高さを示すものだ」と投稿し、祝意を示しました。

また、副大統領候補のハリス上院議員に対しても「女性初の副大統領になる。世界中の少女らに対してこうした権利と機会があると示す、すばらしい例になる」と祝意を示しました。

中国国営メディアも速報

中国の国営メディアも、バイデン氏の当選確実をアメリカメディアの報道を引用するなどして相次いで速報しました。

このうち、中国中央テレビは記者がアメリカから電話でリポートし、集計状況を詳しく伝えたうえでバイデン氏が勝利して演説する見通しだと報じました。

一方で、トランプ大統領についても「大統領選挙はまだ終わっていない」と声明で主張し法廷闘争に入る構えだと報じ、トランプ大統領とバイデン氏の支持者どうしの衝突も起きていると伝えています。

また新華社通信は、バイデン氏が声明で「選挙が終わったいまこそ怒りと暴言を捨てて国として団結する時だ」と国民に呼びかけたと伝えています。

イラン「アメリカの政策変化望む」

イランのロウハニ大統領の側近のジャハンギリ副大統領は、民主党のバイデン氏の当選確実が伝えられたことを受けて「アメリカの破壊的な政策に変化が起こり、国際的な約束ごとを再び果たすことを望む」とツイッターに投稿し、バイデン氏が、核合意から離脱するなど、イランを敵視してきたトランプ大統領とは異なる政策をとることに期待を示しました。

また、最高指導者ハメネイ師は、ツイッターに「結果に関係なく確かなことは、アメリカの政権は政治的にも道徳的にも衰退しているということだ」と投稿し、敵対するアメリカを批判しました。

イギリスに駐在するイランの大使もツイッターに投稿し、「ついに憎しみをまき散らすだけの男の政治生命が終わった。トランプは、イランを降伏させることはできなかった」と敵視政策を続けてきたトランプ政権が終わりを告げたと強調しました。

スロベニアのヤンシャ首相は批判的

トランプ大統領のファーストレディ、メラニア夫人の故郷スロベニアのヤンシャ首相はツイッターで「興味深い。結果が僅差でアメリカの各州から苦情が出ている。裁判所が決定を下していないにもかかわらず主要メディアは勝者を告げ各地からの祝意が伝えられている」などと投稿し、アメリカのメディアがバイデン前副大統領の当選確実を伝えていることを批判しました。

厳格な移民政策を掲げるヤンシャ首相は移民に厳しい態度をとるトランプ大統領を支持する主張を繰り返していました。

韓国メディアも速報

韓国のメディアも相次いで速報しました。
このうち通信社の連合ニュースは「バイデン氏はトランプ大統領のアメリカ優先主義を否定しアメリカの伝統的価値と国際社会での主導権の回復を旗印に大転換を図ることが予想される」と指摘しました。

そのうえで、バイデン氏が米韓同盟の重要性を強調していることを挙げ、トランプ政権から大幅な負担増を求められ難航してきた在韓アメリカ軍の駐留経費をめぐる交渉など両国間の懸案について、これまでと異なる対応をする可能性があるとしています。

さらに北朝鮮に対しては、トップダウンを好んだトランプ大統領とは異なりバイデン氏は実務協議から段階を踏むボトムアップ方式を取ることで米朝の非核化交渉も様変わりするという見方を伝えています。

韓国 ムン・ジェイン大統領「米韓の連帯は極めて堅固」

韓国のムン・ジェイン(文在寅)大統領はツイッターに投稿し、「われわれの同盟は強力であり、米韓の連帯は極めて堅固だ。ともに開いていく両国関係の未来の発展に大いに期待する」として、祝意を示しました。

ニュージーランド首相「共通の価値観」

ニュージーランドのアーダーン首相は、バイデン氏とハリス氏に祝意を示すコメントを発表しました。

この中でアーダーン首相は、「バイデン氏は選挙戦で、新型コロナウイルスや気候変動など、世界が抱える課題に対して、私たちと共通した価値観を示していた。バイデン氏が示す団結のメッセージは、国際社会が抱える課題に私たちが取り組むための支えとなる」として、ニュージーランド政府が進める気候変動対策などについて、バイデン政権と連携していく考えを強調しました。

台湾 蔡英文総統「共に協力し国際社会に貢献」

台湾の蔡英文総統は8日午前、ツイッターに「バイデン氏とハリス氏にお祝い申し上げる。台湾とアメリカの間で築いてきた価値観はこの上なく強固だ。これからも共に協力して、友好関係をさらに深め国際社会に貢献できることを願っている」と投稿しました。

このメッセージに蔡総統は、ことしの総統選挙でみずからが当選した際にバイデン氏から送られた「台湾はその自由で開かれた社会ゆえに強い。アメリカは台湾を含む志を同じくする民主主義体制との関係を強化すべきだ」というツイートを添付しています。

トランプ政権下では、政府高官の相互往来を促進する「台湾旅行法」などの法律が成立したほか、台湾の防衛力を高めるための武器売却の決定が10回行われましたが、蔡総統はかねて「これらはアメリカの多くの人の民意と議会の超党派の支持を受けている」という認識を示していて、バイデン氏が大統領になってもアメリカと台湾の関係強化の流れが維持されることに期待しているとみられます。

アフリカ連合「新たで強固な関係を期待」

アフリカのすべての国が加盟するAU=アフリカ連合のファキ委員長はツイッターに祝意を示したうえで、「お互いを尊重し、国際協力をめぐる共通の価値観に基づく、新たで強固なアメリカとの関係を期待している」と投稿しました。

アフリカは、アメリカとは貿易などでつながりが深い一方、近年は、中国が巨額の融資や大規模なインフラ開発で進出しています。

こうした中で、おととしにはトランプ大統領がアフリカを侮辱する発言をしたと伝えられるなどしてアメリカへのイメージの低下が指摘されています。

ファキ委員長の「新たな関係」という表現は、バイデン氏への期待が強くにじんだものとなっています。

インド モディ首相「両国関係をより高みに」

インドのモディ首相はツイッターに投稿し「目を見張る勝利、おめでとうございます。かつて副大統領としてインドとアメリカの関係強化に向け、非常に重要ではかりしれない貢献をしてくれました。再び緊密に協力し合うことで両国関係をより高みに導くことを楽しみにしています」と祝意を表しました。

また、母親がインド出身の副大統領候補、カマラ・ハリス氏に対しても「心からお祝い申し上げます。あなたの成功はすべてのインド系アメリカ人にとっても大きな誇りです。力強いインドとアメリカの関係はあなたの支援とリーダーシップでより強固なものになると確信しています」と書き込み、お祝いのメッセージを送りました。

オーストラリア首相「取り組みを歓迎」

オーストラリアのモリソン首相は声明を発表し、「多国間の枠組みへの参加や民主主義の強化に向けたバイデン氏の取り組みを歓迎する」と述べ、祝意を表しました。

そのうえで、「新型コロナウイルスへの健康面と経済面での対応や、自由で開かれたインド太平洋の実現、平和と安定の確保など、世界が直面する課題に立ち向かうために、アメリカのリーダーシップは不可欠だ」として、新型コロナウイルス対策や安全保障面で、引き続きアメリカとの連携を強化していく考えを示しました。

イスラエル首相 ツイッターで祝意 トランプ大統領にも謝意

イスラエルのネタニヤフ首相はツイッターで、「ジョー・バイデン氏もカマラ・ハリス氏もおめでとう。ジョー、私たちは40年近くにわたって個人的によい関係を築いてきたし、あなたがイスラエルの偉大な友人だということも知っている。あなたと共に、アメリカとイスラエルの特別な同盟関係をさらに強化できることを楽しみにしている」と述べて、祝意を示しました。

また、このツイートのあと、親密な関係を築いてきたトランプ大統領に対しても、「あなたが私個人やイスラエルに示した友情や、エルサレムを首都として認めたこと、ゴラン高原の主権を認めたこと、それに、イランに対抗したことや、歴史的な国交正常化を実現したこと、そして、アメリカとイスラエルの同盟関係をかつてないほど高めてくれたことに感謝しています」と述べ、歴代の政権でも特にイスラエル寄りの政策を進めてきたトランプ大統領に対し、謝意を示しました。

バイデン氏は、トランプ大統領がエルサレムに移設した大使館については、もともと置かれていたテルアビブには戻さない意向を示しているもののトランプ政権では中断している、パレスチナ側との対話の再開には意欲を見せていて、今後、パレスチナ問題についてどのような姿勢で臨むかが焦点です。

インドネシア大統領「戦略的なパートナーシップ強化を」

インドネシアのジョコ大統領はフェイスブックなどにバイデン氏と握手している写真を投稿し、「歴史的な選挙を心からお祝いします。多くの投票数は民主主義に寄せられた期待を反映しています」と祝意を表しました。

そのうえで、ジョコ大統領は、「インドネシアとアメリカの戦略的なパートナーシップを強化し、経済、民主主義、そして多国間主義における連携を進めて、両国の国民の利益のために緊密に協力していきたい」と書き込み、関係強化に意欲を示しました。

フィリピン大統領府「共通する価値観のために協力」

フィリピンの大統領府は「バイデン氏にお祝いを申し上げたい。フィリピンとアメリカの、長年にわたる2国間関係を、バイデン氏の政権下で、さらに強化していきたい。そして、民主主義、自由、法の支配など共通する価値観や利益のために緊密に協力していきたい」という声明を発表しました。

フィリピンはアメリカにとって、長年の同盟国で、中国の進出が著しい南シナ海における最重要拠点でもありますが、ドゥテルテ大統領はことし2月、アメリカとの同盟に関わる協定の破棄を通告するなど、関係がぎくしゃくしていました。

実際に協定が破棄されるかどうかは、まだ決まっていませんが、フィリピンの外交専門家は、アメリカの民主党はドゥテルテ大統領が進めてきた容疑者の殺害も辞さない強硬な麻薬取締りを非難し続けてきただけに、今後のバイデン氏の対応しだいでは、ドゥテルテ大統領が再び激しく反発し、両国の同盟関係に影響を与える可能性もあると指摘しています。

パレスチナ議長「関係を強固に」

パレスチナ暫定自治政府のアッバス議長は、公式メディアを通じて声明を出しました。

この中でアッバス議長は、「パレスチナとアメリカの関係を強固にし、パレスチナ人の自由や独立、それに正義や尊厳を実現するとともに、この地域や世界における平和と安定と安全に貢献できるよう、バイデン政権と取り組んでいけることを楽しみにしている」と述べて、今後の関係強化に期待を示しました。

パレスチナ暫定自治政府とアメリカの間では、ことし1月、トランプ大統領がイスラエル寄りの和平案を示して以降、対話が中断し関係が悪化していますが、バイデン氏は対話や支援の再開に意欲を示していて、今後、パレスチナ側との関係改善をどのように進めるのかが焦点です。

アフガニスタン大統領「戦略的な関係を継続」

アメリカ大統領選挙で、民主党のバイデン前副大統領が当選を確実にしたことを受けて、アフガニスタンのガニ大統領は、みずからのツイッターに投稿し、バイデン氏とハリス氏に祝意を示したうえで、「アフガニスタンは、パートナーであるアメリカと対テロ作戦や和平の実現に向けて、戦略的な関係を継続し深めていくことを望んでいる」と述べ、バイデン氏の対アフガニスタン政策に期待を示しました。

ベネズエラ マドゥーロ大統領「対話する準備ができている」

アメリカと対立してきた南米ベネズエラのマドゥーロ大統領は、バイデン氏の当選が確実となったことについて、「新しい大統領を選択したアメリカ人と、次期大統領のバイデン氏、次期副大統領のハリス氏を祝福します」とコメントしました。

そのうえで、「ベネズエラはアメリカ政府やアメリカ国民といつでも対話する準備ができています」として、今後の関係の修復に期待を示しました。

マドゥーロ大統領の独裁体制が続くベネズエラでは、トランプ政権などが支援する暫定大統領が擁立されていて、アメリカとの関係が悪化しています。

WHO テドロス事務局長「国際的な連帯が大切」

WHO=世界保健機関のテドロス事務局長は8日、バイデン氏の当選が確実となったことについて、ツイッターで祝意を示したうえで、「WHOの同僚たちと私は、あなたと、あなたのチームとともに仕事をすることを楽しみにしている。新型コロナウイルスのパンデミックのような危機においては、人々の命や暮らしを守るために国際的な連帯が大切だ」とコメントしました。

WHOをめぐって、トランプ大統領は「WHOは中国寄りだ」と繰り返し批判し、ことし7月、WHOからの脱退を国連のグテーレス事務総長に正式に通知しました。

これに対してバイデン氏は、政権を奪還すれば来年1月の大統領就任後すぐにWHO脱退を撤回すると表明していました。

世界的な有名歌手らも祝福

世界的な有名歌手らも次々と祝福のことばをツイッターに投稿しています。

バイデン氏を支持する世界的な人気歌手で、激戦州のペンシルベニア州の選挙集会に参加して歌を披露したレディー・ガガさんは、バイデン氏と抱擁を交わしている写真とともに祝福のことばを投稿しました。

そのうえで、ガガさんは、「トランプ大統領、どうか認めてください。この選挙を通じて、アメリカがどれだけ苦しみ、大統領をめぐって4年間、争いがあったかが分かると思います。平和的な権力の移行に、あなたの役割を果たしてください」と呼びかけました。

同じく、バイデン氏を支援してペンシルベニア州の選挙集会に参加し、投票を呼びかけていた著名な歌手のジョン・レジェンドさんも、「おめでとうございます!この困難なときに、この国に奉仕することを選んでくれてありがとう」と投稿しました。

アメリカ・カリフォルニア州の元知事でハリウッド・スターのアーノルド・シュワルツェネッガーさんも「あなたがたの成功は国の成功です。応援しています」と祝福しました。

イラン ロウハニ大統領「核合意復帰求める」

イランのロウハニ大統領は、アメリカ大統領選挙で当選確実と伝えられたバイデン氏に対し、「過去の過ちを償い、国際的な約束事を忠実に果たすべきだ」と述べ、トランプ政権がおととし一方的に離脱したイラン核合意に復帰するよう求めました。

イランでは、原油の禁輸措置をはじめトランプ政権が再開させた経済制裁の影響でマイナス成長が続いていて、イラン政府としては政権交代をきっかけに制裁の緩和を引き出し、経済を活性化させる思惑があるものとみられます。

ただ、イラン政府が制裁で被った経済的な損失の補償をアメリカに求めているほか、国内で対米強硬派が勢いを増していることから、アメリカとの関係改善が進むのかどうかは不透明です。

ハンガリー オルバン首相も祝電

かねてからトランプ大統領の支持を公言してきた、ハンガリーのオルバン首相は、バイデン氏に祝意を伝える書簡を送りました。

ハンガリー首相府の報道官が8日、地元の政府系メディアに明らかにしたところによりますと、オルバン首相は、バイデン氏に祝意を示したうえで、「あなたのご健康と、重要な責務を成功させることを願っている」などと伝えたということです。

オルバン首相は、バイデン氏に対して、ハンガリーの人権問題などに介入するのではないかと警戒感を示していました。

EU=ヨーロッパ連合の各国首脳が、バイデン氏に祝福のメッセージを伝える中、オルバン首相が公式な反応を示していなかったことから、その動向が関心を集めていました。

ベラルーシの反政権派 チハノフスカヤ氏「勝利を祝福」

旧ソビエト・ベラルーシの反政権派、チハノフスカヤ氏は、バイデン氏の当選が確実となったことについて、「勝利を祝福したい。ベラルーシでは票が盗まれただけの選挙が行われたが、アメリカでは一人一人の票が数えられている」とSNSに投稿しました。

そのうえで、「バイデン氏はこれまでもベラルーシ国民を支持する立場を示してきた」として、今後の連携に期待を示しました。

ベラルーシでは、ことし8月の大統領選挙で不正があったとして、ルカシェンコ大統領の辞任を求める抗議活動が続いていますが、ルカシェンコ氏は、強硬な姿勢を崩していません。

反政権派のチハノフスカヤ氏としては、バイデン氏のもとでアメリカがヨーロッパとの連帯を取り戻し、ルカシェンコ大統領の退陣に向けた圧力が強まることを期待しているとみられます。

キューバ大統領「関係築ける」

トランプ大統領の就任以降アメリカと対立してきたキューバのディアスカネル大統領はバイデン氏の当選が確実となったことについて、「私たちはアメリカの国民が大統領選挙で新たな方向性を選択したと認識している」とコメントしました。

そのうえで、「お互いの違いを尊重しながら建設的な関係を築くことができると信じている」として、関係の改善に期待を示しました。

アメリカとキューバはオバマ前大統領のもと54年ぶりに国交を回復しましたが、トランプ大統領は就任後、前政権のキューバ政策を完全に否定し、渡航制限など制裁を強化していて、両国の関係は悪化していました。