アメリカ失業率6.9% 6か月連続改善も感染再拡大で予断許さず

アメリカの先月の失業率は6.9%となり、6か月連続で改善しました。ただ、このところ新型コロナウイルスの感染が再び拡大していて、雇用環境は予断を許さない状況です。

アメリカ労働省が6日発表した10月の雇用統計によりますと、失業率は6.9%と、前の月と比べて1ポイント改善しました。改善は6か月連続です。

アメリカの失業率は、新型コロナウイルスの感染が拡大した4月に統計開始以降で最悪となる14.7%となったあとは、経済活動の再開に伴って改善が続いています。

また、農業分野以外の就業者は前の月と比べて63万8000人の増加となり、市場予想を上回りました。

ただ、アメリカでは、このところ新型コロナウイルスの感染が再び拡大していて、営業を再開した飲食店やホテル、娯楽施設などの間でも、従業員を雇い直す動きが弱まるおそれが指摘されています。

また、中小企業などが雇用を維持するために活用してきた国の経済対策をめぐって、追加の資金の確保に向けた与野党の協議がまとまっていないことから、雇用環境は予断を許さない状況です。