小田急電鉄 来春に終電時刻繰り上げへ 全路線で最大20分程度

首都圏を走る私鉄大手の「小田急電鉄」は、新型コロナウイルスの影響で深夜の利用客が減っていることなどから、来年春に最終電車の時刻を最大で20分程度繰り上げることを決めました。

小田急電鉄によりますと、終電の時刻を繰り上げるのは、小田原線、多摩線、それに江ノ島線の3つの路線すべてで、来年春のダイヤ改正に合わせて、いずれの路線も最大で20分程度繰り上げます。

平日の終電は、
▽小田原線では新宿から小田原まで行く場合、現在の午後11時42分が20分程度早まります。

▽多摩線は新宿から唐木田まで行く場合、現在の午前0時38分が20分程度早まります。

▽江ノ島線は、片瀬江ノ島から成城学園前まで行く場合、現在の午後11時53分が同じく20分程度早まります。

また、3つの路線とも一部の区間で始発の時刻が5分から15分程度遅くなります。

終電を繰り上げる理由には、新型コロナウイルスの影響で深夜の利用客が去年の半分近くに減っていることに加えて、終電のあとに線路の保守や点検を行う作業員の労働環境を改善することを挙げています。

首都圏の鉄道では、JR東日本も来年春に17の路線で最大37分程度、終電の時刻を繰り上げるほか、私鉄各社も繰り上げを検討しています。

小田急電鉄が4日、発表した来年春に行う終電の繰り上げの詳細です。

いずれも、平日の場合です。

小田原線

まず、小田原線の下りです。

新宿駅からの終電は
▽向ヶ丘遊園駅までの区間が現在より10分程度
▽小田原駅までの区間は20分程度、早くなります。

例えば
▽新宿駅から小田原駅に向かう終電は。現在の午後11時42分から20分程度、早くなります。

小田原線の上りです。

小田原駅から乗る場合の終電は
▽町田駅までの区間が15分程度
▽成城学園前駅までの区間は20分程度、早くなります。

例えば
▽小田原駅から成城学園前駅に向かう終電は、現在の午後11時36分から20分程度、早くなります。

多摩線

つづいて、多摩線の下りです。

新宿駅からの終電は、どの駅に向かう場合も20分程度、早くなります。

▽終点の唐木田駅に向かう終電は、現在の午前0時38分から20分程度、早くなります。

一方、多摩線の上りは、現在とほぼ変わりません。

江ノ島線

最後に江ノ島線です。

下りは、新宿駅からの終電は、どの駅に向かう場合でも10分程度、早くなります。

▽終点の片瀬江ノ島駅に向かう終電は、現在の午前0時42分から10分程度、早くなります。

上りは、片瀬江ノ島駅からの終電が
▽町田駅までの区間は10分程度
▽成城学園前駅までの区間は20分程度
▽経堂駅までの区間は10分程度、早くなります。

例えば
▽片瀬江ノ島駅から成城学園前駅まで向かう終電は、現在の午後11時53分から20分程度、早くなります。

始発が遅くなる路線

今回のダイヤ改正では、始発の出発時刻も遅くなります。

小田原線

小田原線の上りは
▽小田原駅から新松田駅までの区間は10分程度
▽相模大野駅と向ヶ丘遊園駅の間では10分程度
▽経堂駅から新宿駅までの間では5分程度、遅くなります。

小田原線の下りは
▽相模大野駅と新松田駅の間では、5分程度、遅くなります。

多摩線

多摩線の上りは
▽唐木田駅から新百合ヶ丘駅までの区間は10分程度、遅くなります。

多摩線の下りは、現在とほぼ変わりません。

江ノ島線

江ノ島線の上りは
▽大和駅と相模大野駅の間の駅では、15分程度、遅くなります。

江ノ島線の下りは現在とほぼ変わりません。