英首相 今月5日から外出制限などの措置 議会で説明理解求める

新型コロナウイルスの感染が急速に拡大する中、イギリスのジョンソン首相は今月5日から導入する外出制限などの措置について議会で説明し、「今行動する以外に選択肢はない」と述べて、理解を求めました。

イギリスでは感染して亡くなる人が、1日に300人を超える日もあるなど、状況が深刻になっていて、ジョンソン首相は今月5日からおよそ1か月にわたって、ロンドンのあるイングランドで市民に外出を控えるよう求めるとともに、飲食店は、持ち帰りや宅配以外は営業を禁止するなどことし春以来の厳しい措置に踏み切る方針を明らかにしています。

ジョンソン首相は2日、議会で「今行動しなければ、春の感染拡大の時に比べ2倍以上の人が亡くなるおそれがある。さらなる対策をとる以外に選択肢はない」と述べ理解を求めました。

野党・労働党のスターマー党首は、政府が専門家のアドバイスに従わず対応が遅れたと批判しました。

また、与党議員の一部からは、経済への打撃を懸念する声や、外出制限は国民の権利を侵害するものだなどとして反対する意見が示されました。

この措置については、今月4日に議会で採決が行われ、可決される見通しです。