ボクシング 京口紘人 新型コロナに感染 3日の世界戦は中止

ボクシング、WBA=世界ボクシング協会、ライトフライ級のスーパーチャンピオンで3日、3回目の防衛戦を行う予定だった京口紘人選手(26)が新型コロナウイルスに感染したことが分かり、3日の世界タイトルマッチは中止になりました。

これは、2日、JBC=日本ボクシングコミッションなどが大阪市内で記者会見を開いて発表しました。

それによりますと、京口選手は2日午前、大阪市内のホテルで計量に臨み、その後、ガイドラインに従ってPCR検査を行ったところ、陽性が確認されたということです。

このため3日、大阪市で予定されていた京口選手の3回目の防衛戦に当たるタイの選手との世界タイトルマッチの中止が決まりました。

チーフセコンドの男性も感染確認

また、京口選手のチーフセコンドを務める50代の男性も感染が確認されましたが、今のところ2人とも症状はないということです。
新型コロナウイルスの感染拡大以降、国内での男子の世界タイトルマッチは初めてで、会場では換気の徹底や観客席を収容人数の半分のおよそ2000席に減らすなどの感染対策がとられる予定でした。

京口選手が所属するワタナベボクシングジムの渡辺均会長は「残念な結果でつらいです。対戦相手や皆様にご迷惑をおかけして申し訳ありません」と話しました。

京口選手は大阪府出身の26歳。

おととし12月にWBAライトフライ級のタイトルマッチで勝って、IBF=国際ボクシング連盟のミニマム級に続く2階級制覇を達成し、その後、2回の防衛に成功しています。