神戸港で9か月ぶりにクルーズ船運航 感染防止対策を徹底し再開

新型コロナウイルスの感染拡大で、クルーズ船の発着が休止されていた神戸港で2日、およそ9か月ぶりに大型のクルーズ船の運航が再開しました。

ことし2月に横浜港に停泊したクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」で新型コロナウイルスの集団感染が発生したことを受け、神戸港では、クルーズ船などの運航がすべて休止されていました。

2日、神戸港では、およそ9か月ぶりにクルーズ船の運航が再開され、停泊した商船三井客船のクルーズ船「にっぽん丸」に乗客が次々に乗り込んでいきました。

「にっぽん丸」に乗船するには、PCR検査で陰性でなければならず、船内には乗客の行動を把握できるQRコードシステムを導入するなど、感染防止の対策が徹底されています。

クルーズ船は2日に神戸港を出発して、千葉県の館山港に立ち寄り、4日に帰港するということです。

夫婦で乗船した70代の女性は「検査を事前に受けたので安心です。クルーとの交流を楽しみたいです」と話していました。

商船三井客船の山口直彦社長は「運航再開は非常に感慨深いです。感染防止を徹底し、船旅を楽しんでほしい」と話していました。