ベルリン・ブランデンブルク国際空港 予定から9年遅れ開業も…

ドイツの首都ベルリンの新たな空の玄関口「ベルリン・ブランデンブルク国際空港」が開港しました。工事の不備で当初の予定から9年遅れてようやく開業にこぎつけたものの、新型コロナウイルスの感染拡大で利用客の大幅な減少という新たな課題に直面することになります。

「ベルリン・ブランデンブルク国際空港」はベルリンに隣接するブランデンブルク州にあるシェーネフェルト空港を大幅に拡張する形で建設され、10月31日に開港しました。

開港初日、現地時間の午後2時ごろに航空機2機が相次いで到着すると、見守っていた関係者たちはほっとした様子で拍手を送っていました。

冷戦時代東西に分断されていたドイツでは、1990年の東西統一後、東と西にそれぞれあった空港を集約して、首都ベルリンの空の玄関口を一本化する計画が本格的に始まりました。

ただ、新たな空港は当初2011年の開港を予定していたものの、防火システムの不備などが相次ぎ6回にわたって開港予定が延期され、予算も当初の3倍のおよそ60億ユーロ、日本円でおよそ7300億円まで膨らみました。

さらに、ようやく開業にこぎつけたものの、新型コロナウイルスの感染拡大で利用客は当分の間大幅に減少する見通しで、新たな課題に直面することになります。