東京国際映画祭 規模を縮小し開幕 レッドカーペットも取りやめ

アジア最大規模の映画祭「東京国際映画祭」が31日から始まりました。ことしは新型コロナウイルスの影響でオープニングのイベントのレッドカーペットを取りやめるなど、規模を大幅に縮小しての開幕となりました。

33回目となることしの東京国際映画祭は初日の31日、東京 千代田区の会場でオープニングのイベントが開かれました。

これまで国内外の俳優や映画監督をレッドカーペットで迎えるのが恒例となっていましたが、ことしは新型コロナウイルスの影響で取りやめとなり、代わりに報道陣の前で俳優や監督たちがあいさつを行いました。

セレモニーでは映画祭のアンバサダーを務める俳優の役所広司さんが登壇し「今後もコロナと共存しなければならないとすれば、みんなで知恵を絞って映画祭を続けられるように頑張っていきたい」と述べました。
ことしは海外からの審査員を呼べないことから、ことしは最優秀賞などを競う「コンペティション部門」は開催されず、32の対象作品の中から観客の投票で選ばれる「観客賞」だけを決めるということです。

また、日本とアジアの映画監督や俳優がオンラインで対談し、コロナ禍における映画の未来などについて意見を交わす「アジア交流ラウンジ」が、11月1日から8回にわたって開かれます。

東京国際映画祭は11月9日まで開かれ、最終日に観客賞が発表されます。