レスリング世界選手権 日本選手の派遣中止 コロナ感染拡大で

ことし12月にセルビアで行われるレスリングの世界選手権について日本レスリング協会は、ヨーロッパでの新型コロナウイルスの感染拡大で「安全が確保できない」などとして選手の派遣を取りやめることになりました。

レスリングの世界選手権は、感染拡大後に初めて開かれるレスリングの国際大会としてことし12月12日から20日までセルビアで行われる予定です。

日本からは、川井梨紗子選手など東京オリンピック代表に内定している選手のほとんどが出場する予定でした。

日本レスリング協会は、ヨーロッパで感染が再び拡大していることや、現地の会場が感染者を収容する臨時の病院になったことを踏まえ「安全が確保できない」などとして30日、選手の派遣を取りやめると発表しました。

日本レスリング協会の西口茂樹強化本部長は、「多くの選手が参加の意思を示していて、オリンピック本番に向けた貴重な調整の機会と見ていただけに残念だが、現時点の状況を考えればやむをえない」と話しています。