東京都 コロナウイルス検査能力 6倍に拡充の方向で最終調整

東京都は新型コロナウイルスの検査能力を今のおよそ6倍に当たる1日6万件余りに大幅に拡充する方向で最終調整を進めていることが関係者への取材で分かりました。この冬、新型コロナウイルスとインフルエンザが同時流行する事態に備えるねらいです。

東京都内では現在、新型コロナウイルスの検査能力が1日1万200件ありますが、専門家から感染の再拡大に警戒が必要だとされる中、都は、検査態勢を強化できないか検討を進めてきました。

その結果、今のおよそ6倍の1日6万件余りに増やし、態勢を大幅に拡充する方向で最終調整を進めていることが関係者への取材で分かりました。

PCR検査だけでなく、簡易キットを用いて行う抗原検査なども活用するほか、医療現場の協力も得るなどして、年内にも新たな態勢を整えたい考えです。

都内で今シーズンに入って確認されたインフルエンザの患者は今月25日までで4人にとどまっていて、まだ流行は始まっていません。

ただ、例年だと、流行期は12月から始まるとされていて、新型コロナウイルスの検査態勢の大幅な拡充を図ることで、インフルエンザとの同時流行に備えるねらいがあります。