ミャンマー スー・チー氏 コロナ感染対策の期日前投票所で投票

ミャンマーで5年に1度の総選挙が来月8日に行われるのを前に、現政権を事実上率いるアウン・サン・スー・チー国家顧問は、新型コロナウイルスの感染対策として設けられた期日前投票所を29日訪れ、1票を投じました。

スー・チー国家顧問は29日、首都ネピドーに設けられた期日前投票所を訪れ、投票を行いました。

ミャンマーでは、ことし8月中旬から新型コロナウイルスの感染者が急激に増え、今月に入ってからは新たに確認される感染者がほぼ毎日1000人を超えています。

このため選挙管理委員会は、投票日当日の感染リスクを減らすため、60歳以上の有権者を対象に期日前投票を受け付けています。

スー・チー氏は75歳で、感染防止対策で厳しい移動制限がかかり、投票日当日に自宅のあるヤンゴンに行けないおそれもあることから、公務の拠点となっているネピドーで期日前投票を済ませました。

来月8日に行われるミャンマーの総選挙は議会の上下両院合わせて500近い議席を改選します。

前回、5年前の選挙で圧勝し、それまで半世紀以上にわたる軍主導の政権を終わらせたスー・チー氏率いる与党が今回も第1党となることは確実視されていますが、過半数の議席を維持できるかどうかが焦点になっています。