SBIホールディングス 半年間決算 増収増益 コロナ影響で売買増

ネット金融大手「SBIホールディングス」の先月までの半年間のグループ全体の決算は、売り上げ、最終利益ともに増え「増収増益」となりました。新型コロナウイルスの影響で、ネット証券事業の口座数と売買が増え、収益を押し上げたとしています。

ことし4月から先月までのグループ全体の売り上げに当たる収益は、去年の同じ時期より18.7%増えて、2281億円と過去最高を更新しました。

また、最終利益も去年の同じ時期より18.7%増えて、331億円となりました。

新型コロナウイルスの影響で、自宅にいながらインターネットで株式を売買しようという個人投資家が増え、先月末の証券口座数は595万口座余りと、1年前に比べ、およそ20%増えたということです。

この結果、株式の売買に伴う手数料収入が増え、収益の押し上げにつながったとしています。

記者会見した北尾吉孝社長は「創業以来取り組んできたネット金融の事業がコロナ禍でも大きく成長した」と述べました。

決算に合わせて、会社では、金融とITを組み合わせたフィンテックを一段と強化するため、患者の医療費の支払いを立て替えるサービスなどを提供する「健康口座」と呼ばれる事業を今後展開していく方針も発表しました。