JR東海 新型コロナ影響 新幹線利用者減少で初の赤字見通し

JR東海の先月までの半年間の決算は、新型コロナウイルスの影響で新幹線の利用者が減少したことなどから、最終的な損益が1135億円の赤字となりました。
また、来年3月までの1年間の業績予想を公表し、初の最終赤字になる見通しを示しました。

JR東海が28日発表した、先月までの半年間のグループ全体の決算によりますと、売り上げは去年の同じ時期と比べて64%減って3378億円、最終的な損益は1135億円の赤字となりました。

中間決算が最終赤字に陥るのは、平成12年度に中間決算の公表を開始して以降で初めてです。

新型コロナウイルスの影響で、東海道新幹線の利用者の減少が続いたことや、グループのデパートやホテルの収入が大幅に減ったためです。

また、これまで公表してこなかった来年3月までの1年間の業績予想も発表し、最終的な損益が1920億円の赤字と、初の最終赤字に陥るという見通しを示しました。

会見で金子慎社長は「厳しい決算と業績見通しとなったが、足元では低い水準ながらも回復傾向にある。来年度の黒字化は十分にできると思っている」と述べました。