「ワールドマスターズゲームズ2021関西」1年程度延期方針決定

来年5月に関西を中心に開催を目指していた生涯スポーツの国際大会、「ワールドマスターズゲームズ2021関西」について、大会の組織委員会は28日、新型コロナウイルスの影響を踏まえて1年程度、延期する方針を決めました。

ワールドマスターズゲームズは、4年に1回開かれる生涯スポーツの国際大会で、原則30歳以上であれば誰でも参加できます。

来年5月に予定されていた大会では関西2府4県に福井、岡山、鳥取、徳島を加えた10の府と県で35競技59種目が行われる予定でした。

しかし、新型コロナウイルスの感染の収束が見通せないことなどから、大会の組織委員会は28日、大阪市内で開いた理事会で、1年程度、延期して再来年の5月に開催する方針を決めました。

この決定を来月4日にスイスで行われる大会主催者の、IMGA=国際マスターズゲーム協会の総会で提案するということです。

延期の方針を決めたことについて、組織委員会の会長を務める兵庫県の井戸敏三知事は「競技だけでなく参加者の交流や、地域の観光振興という大会の開催理念を実現するには来年5月の開催は厳しい。1年延びた準備期間を感染予防対策などに有効に活用したい」と話しています。

組織委員会は競技数や参加人数などの大会規模は、当初の目標から変更しないということで、今後、詳細な日程を検討することにしています。