国連本部 新型コロナ感染確認で対面会合中止 数日続く見通し

ニューヨークの国連本部では、新型コロナウイルスの感染が確認されたため27日、対面での会合が中止となり、国連の報道官は、再開には数日かかるという見通しを示しました。

国連総会のボズクル議長は26日、加盟国の国連代表部に所属する5人が新型コロナウイルスに感染していたことが確認されたため27日に予定していた国連総会の委員会の対面での会合をすべて取りやめると各国に通知しました。

これを受けて国連本部では27日、対面の会合はすべて中止され、安全保障理事会などの会合はオンラインで行われました。

中止された中には、軍縮を扱う国連総会の第1委員会も含まれ、27日には日本が提出した核兵器廃絶の決議案の採決が予定されていましたが延期となりました。

国連の報道官は定例記者会見で、感染者が国連本部内を移動した経路や濃厚接触者を確認中だとしたうえで「おそらく数日続くだろう」と述べて、対面の会合の再開には数日かかるという見通しを示しました。

国連本部では新型コロナウイルスの感染拡大のためことし3月からほとんどの職員が在宅勤務を始め7月からは出入りできる人数を段階的に増やしながら、議場での会議は、各国の出席を1人に制限する運用を行っています。