北海道 新型コロナ 飲酒時の対策など警戒ステージ引き上げへ

新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、北海道は28日、警戒ステージを「2」に引き上げる方針です。特別措置法に基づいて2週間、特に感染が広がる札幌市内で飲酒を伴う場面での対策などを徹底するよう協力を要請することにしています。

北海道では、新型コロナウイルスの新たな感染確認が26日まで5日続けて40人以上となり、27日も27人の感染が発表されました。

道が定めている警戒ステージは現在は最も低い「1」ですが、感染状況を示す7つの指標のうち1週間当たりの新規感染者数や道として重視している入院患者数など5つの指標でステージ「2」の基準を超えたということです。また、若い世代を中心に感染が拡大し、各地で感染経路がたどれない患者が確認されているということです。

このため北海道は28日、警戒ステージを「2」に引き上げる方針です。そのうえで特別措置法に基づく協力要請を行い、28日から2週間は集中的に対策を進めるとしています。

この中では、体調が悪い場合に外出を控えることや、高齢者と接する場合に慎重な行動をとることを道民などに求めるほか、札幌市の繁華街ススキノでクラスター=感染者の集団が相次いで発生していることから、特に札幌市内で飲酒を伴う場面などで感染リスクの回避を徹底することや、テレワークの推進や時差出勤のさらなる活用など事業者にも協力を要請するとしています。

北海道は28日、鈴木知事が記者会見を開いて、こうした方針を明らかにすることにしています。