コロナで全寮制高校が休校 在校生81人 姫路から津に一斉転校へ

兵庫県姫路市にある全寮制の高校が、新型コロナウイルスの影響で生徒が減り経営が悪化したとして来年度から休校することになりました。在校生81人については、全員、同じ学校法人が運営する三重県内の高校に一斉に転校してもらう方針です。

休校が決まったのは、姫路市の全寮制の高校、自由ヶ丘高校です。

学校を運営する三重県の学校法人「日生学園」によりますと自由ヶ丘高校では、少子化の影響で生徒数が減りつつあったうえ、新型コロナウイルスの影響で、入学試験を受けるために必要なことし3月の見学会の参加者が減り、入学者が大幅に減少したということです。

今年度の入学者は、募集定員の180人を大幅に下回る38人で、学校法人は経営が悪化したとして来年度からの休校を決めたということです。

現在、在籍する1年生と2年生合わせて81人には、津市白山町で運営する全寮制高校の青山高校へ来年4月に一斉に転校してもらう方針です。

日生学園は、「新型コロナウイルスの影響で部活動など特色ある活動を維持することが難しくなっている。在校生、保護者に対して丁寧に説明をして真摯(しんし)に対応していきたい」とコメントしています。