福袋 年内に販売など 初売りの混雑を回避へ デパート各社

新型コロナウイルス対策で、年末年始の帰省や旅行を分散させるため、政府が休暇延長の要請を検討するなか、デパート各社は初売り商戦での混雑を回避しようと、毎年恒例の福袋の店頭販売を年内に前倒ししたり、正月三が日は、とりやめたりするなど対策を講じています。

このうち、東京 銀座の松屋は、毎年、1月2日の初売りで販売している福袋について、今回はことし12月26日から前倒しで販売する方針です。

このデパートが福袋を年内に販売するのは、今回が初めてです。

店頭では混雑を回避するため、人気の福袋は先着順ではなく抽せんとするほか、1日に売る数も限定するとしています。

松屋は「消費者が安心して買い物できる環境づくりを優先した」としています。

また、高島屋は、初売りで混雑が予想される来年1月2日と3日は、店頭で福袋を扱わない方針です。

ことし12月2日からインターネットや店頭で事前予約を受け付け、12月18日から店頭での受け渡しを始める予定ですが、1月2日と3日は受け渡しも行わないとしています。

福袋の年内の販売は、このほかのデパートでも検討が進められていて、新年恒例の福袋をめぐって新型コロナウイルスへの対策が広がっています。