臨時国会召集 菅首相「コロナ対策 全力で」この後 所信表明へ

菅内閣の発足後初めての本格的な論戦の舞台となる臨時国会が26日召集され、菅総理大臣は、新型コロナウイルス対策に全力で取り組むとともに、デジタル庁の設置などの政策を1つひとつスピード感を持って実行していく考えを示しました。一方、立憲民主党の枝野代表は、今の政治の流れを変え、「コロナ危機」から国民の命と暮らしを守る国会にしていくと強調しました。

第203臨時国会は、26日召集され、午前10時から、参議院本会議で、常任委員長の選任などが行われました。

午後1時から、天皇陛下をお迎えして開会式が行われたあと、午後2時から衆議院本会議で、午後3時から参議院本会議で、菅総理大臣の所信表明演説が行われます。

これに先立って、菅総理大臣は、自民党の両院議員総会に出席し、「最大の使命は新型コロナウイルス対策であり、爆発的な感染拡大を絶対に防ぎ、国民の命と健康を守ることに全力で取り組んでいく」と述べました。

そのうえで、「デジタル庁の設置や不妊治療の保険適用の拡大など1つひとつスピード感を持って、実行に移していきたい」と述べました。

一方、立憲民主党の枝野代表は、党の両院議員総会で、「ようやく国民1人1人の声を政権に届けていく機会がスタートする。いまの政治の流れを変えていく。国民の期待に応え、『コロナ危機』から、命と暮らしを守る国会にしていく。持ち場、持ち場で全力を尽くしてほしい」と述べました。

臨時国会の会期は、12月5日までの41日間で、▽新型コロナウイルス対策と経済の立て直しや、▽「日本学術会議」の会員の任命をめぐる政府の対応などについて、論戦が交わされる見通しです。

自民 二階幹事長「実りの多い国会に」

自民党の二階幹事長は、党の両院議員総会で、「菅総理大臣にとって初めての国会が始まる。国民の声にしっかり耳を傾けながら、政府・与党として実りの多い国会にしていきたい」と述べました。

維新 馬場幹事長「是々非々の立場で」

日本維新の会の馬場幹事長は、党の代議士会で、「総理大臣が新しくなり、今のところ、より改革マインドの強い内閣であることが見えてきており、われわれが大きな目標に掲げる政策と重複していることもたくさんある。安倍政権のときもそうだったが、是々非々の立場で、国民のためになることは一緒に推進し、国民のためにならないことは反対する基本姿勢はぶれずにやっていきたい」と述べました。

共産 志位委員長「論戦で徹底的に暴き出す」

共産党の志位委員長は、党の議員団総会で「菅政権発足後、初めての国会だ。日本学術会議への人事介入の問題では、6人の任命拒否が、いかに法律や憲法に違反するのかを論戦で徹底的に暴き出し、撤回させるために全力をあげて奮闘していく。また、新型コロナウイルスによる国民の苦難軽減のために献身していくという共産党の責務を立派に果たす国会にしていく」と述べました。

国民 玉木代表「新型コロナと憲法議論を」

国民民主党の玉木代表は党の両院議員総会で「待ちに待った臨時国会が始まった。新型コロナウイルスの雇用などへの影響が心配される中、党として追加の現金給付を含めた経済対策をまとめて政府に提案し、対話型の議論を行っていきたい。また、憲法審査会の議論にも積極的に参加していきたい。新しい国民民主党にとってもデビュー戦なので、よい国会にしたい」と述べました。

臨時国会「論点」と「法案」

臨時国会では、新型コロナウイルス対策や経済の立て直しをはじめ、デジタル庁の創設や不妊治療に対する保険適用の拡大など、菅内閣が重視する政策が論点となる見通しです。

また、野党側は「日本学術会議」が推薦した会員候補6人を菅総理大臣が任命しなかった理由や経緯などを追及する方針です。

一方、年末に来年度予算案の編成を控え、政府は提出する法案を10本程度に絞り込みました。

この中には、
▽新型コロナウイルスのワクチン確保に関する法案や、
▽日本とイギリスのEPA=経済連携協定の承認を求める議案、
▽土曜日の郵便配達を廃止するための郵便法などの改正案、
それに、
▽災害で住宅が被害を受けた際の支援対象を拡大する法案などが含まれ、政府・与党は、会期内に成立させたい考えです。

また、継続審議となっている果物の苗木などを海外へ無断で持ち出すことを規制する種苗法の改正案なども、審議される見通しです。

このほか憲法改正をめぐって、自民・公明両党は、継続審議となっている国民投票法改正案の成立を目指すことにしています。