東京都 新型コロナ 2人死亡 124人感染確認 都内計3万人超

東京都は25日、都内で新たに124人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表し、これで都内で感染が確認されたのは合わせて3万人を超えて3万33人になりました。1万人を超えてから2万人までの期間はおよそ1か月でしたが、2万人から3万人まではおよそ2か月と増加のペースは緩やかになっていて、都の担当者は「感染拡大防止に取り組んでもらっているが、引き続き油断せず予防策をとってほしい」と話しています。

東京都は25日、都内で新たに10歳未満から70代までの男女合わせて124人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

1日の感染の確認が100人を超えるのは6日連続で、これで都内で感染が確認されたのは合わせて3万人を超えて3万33人になりました。

都内の感染の確認が1万人を超えてから(7月22日)2万人を超えるまでの期間は(8月27日)およそ1か月でしたが、2万人から3万人を超えるまではおよそ2か月で、増加のペースは緩やかになっています。

これについて、都の担当者は「7月下旬から8月にかけては1日の感染の確認が400人を超える日もあったが、今は、事業者や都民が感染拡大防止に一生懸命取り組んでいる。ただ、旅行などをすれば感染のおそれがある機会は当然増えるし、寒くなると換気がおろそかになる可能性もある。引き続き油断せず感染予防策をとってほしい」と話しています。

25日新たに感染が確認された124人を年代別でみると
▽10歳未満が4人、
▽10代が4人、
▽20代が30人、
▽30代が31人、
▽40代が20人、
▽50代が12人、
▽60代が13人、
▽70代が10人です。

124人のうち、およそ52%に当たる64人は、これまでに感染が確認された人の濃厚接触者で、残りのおよそ48%の60人はこれまでのところ、感染経路が分かっていないということです。

濃厚接触者の内訳は、
▽家庭内が33人と最も多く、
▽職場内が7人、
▽会食が6人、
▽施設内が3人、
▽夜間営業する接待を伴う飲食店の関係者が1人などとなっています。

このうち、家庭内では、10歳未満の女の子を含む家族3人の感染が新たに確認され、これでこの家族では合わせて6人が感染したと
いうことです。

一方、都の基準で集計した25日時点の重症の患者は24日より3人増えて28人でした。

また都は、感染が確認された70代と80代の男性が死亡したことを明らかにしました。

70代の男性は糖尿病を患っていたということです。

また、80代の男性は肝臓がんを患って入院した医療機関で感染したということです

これで都内で死亡した人は、合わせて447人になりました。

入院中の人や重症患者の数は

東京都によりますと、都内で25日までに感染が確認された3万33人のうち、入院中の人は24日より35人増えて980人です。

入院患者のうち都の基準で集計した重症の患者は24日より3人増えて28人です。

都は25日の時点で、重症の患者向けの病床を150床、中等症以下の患者向けの病床は2490床を確保しているということです。

また、自宅で療養している人は24日より10人増えて201人です。

都が開設・運用している9つのホテルなどで療養している軽症や無症状の人は24日より26人増えて252人です。

このほか、医療機関に入院するか、ホテルや自宅で療養するか調整中の人は24日より29人減って264人です。

一方、すでに退院した人や、自宅などでの療養が終わった人は2万7889人となっています。