フランスの新型コロナ感染者 100万人超える

新型コロナウイルスの感染が再び広がっているヨーロッパでは、スペインに次いでフランスも感染者が100万人を超えました。

フランスの保健省は23日、新たに確認された1日あたりの感染者が4万2000人を上回ってこれまでで最も多くなり、累計の感染者が100万人を超えたと発表しました。

ヨーロッパで感染者が100万人を超えたのはスペインに次いで2か国目です。

フランスでは、感染の拡大を受けて、先週以降、パリをはじめ各地で夜間の外出を禁止する措置がとられています。

マクロン大統領は23日、「来週には対策の効果が見えてくる。全面的な外出制限を行うかどうか判断するのはまだ早い」と述べて、引き続き状況を見極める考えを示しました。

こうした中、ECDC=ヨーロッパ疾病予防管理センターは23日、EU加盟国に周辺国を加えたあわせて31か国の感染状況について最新の評価を発表しました。

このうち、フランスやスペイン、イタリアなど25か国が「非常に懸念される状況」にあると指摘しています。

これらの国では、若い世代に加えて高齢者の感染者が増えているほか、集中治療室で治療を受ける重症患者も再び増える傾向にあるとしています。

ECDCは、各国のこれまでの感染対策は十分な効果が出ていないとして、より厳しい規制を行うよう呼びかけています。