「デジタル通貨」発行へ準備 中国の中央銀行が法律改正案公表

紙幣や硬貨と同じように使える電子的な通貨、「デジタル通貨」の発行に向けて中国の中央銀行が法律の改正案を公表し、法的な根拠を整えて準備を急ぐねらいと見られます。

中国の中央銀行、中国人民銀行は紙幣や硬貨と同じように使える電子的な法定通貨、「デジタル人民元」の発行の準備を進めていて、23日、そのための法律の改正案を公表しました。

改正案では、「人民元には実物形式とデジタル形式が含まれる」と明記していて、デジタル人民元の発行に法的な根拠を与えるものになっています。

改正案は、来月23日まで一般の意見を募るとしていて、その後、成立に向けた手続きが進められるものと見られます。

デジタル通貨は、ECB=ヨーロッパ中央銀行など各国の中央銀行も研究を行っていて、日銀も、今月、「現時点で発行する計画はない」としつつ、来年度の早い時期に日銀内で第1段階の実証実験を始めることを目指すと発表しています。

中国人民銀行は、今月、南部の広東省でデジタル人民元を5万人の市民に配って支払いに使う初めての実証実験を行っていて、法律の改正手続きも進めて準備を急ぐねらいと見られます。