三菱ケミカルHD 初めて社外から外国人経営トップ招く人事発表

化学メーカー国内最大手の三菱ケミカルホールディングスは、初めて社外から外国人の経営トップを招く人事を発表しました。新型コロナウイルスの感染拡大で経営環境が厳しくなる中、グローバルな視点で事業改革を加速させるねらいがあります。

三菱ケミカルホールディングスは23日の取締役会で、来年4月1日付けで越智仁社長が退任し、新しい社長に社外からジョンマーク・ギルソン氏を招く人事案を決めました。

ギルソン氏は56歳。

ベルギー出身で、欧米の化学メーカーで事業責任者や経営トップを歴任し、現在は、フランスに本社がある化学メーカーでCEO=最高経営責任者を務めています。

三菱ケミカルホールディングスは、感染拡大の影響で自動車向けのプラスチックや樹脂などの販売が落ち込んでいて業績の回復が課題となっています。

この会社の経営トップを外国人が務めるのは初めてで、グローバルな視点で事業改革を加速させるねらいがあるとしています。

ギルソン氏は、23日の会見で「新型ウイルスなどで社会は変革期にある。急速な変化に対応するため、社員と一丸となって改革に取り組んでいきたい」と述べました。