観光庁 年末年始の帰省や旅行 分散する仕組みを検討へ

年末年始の帰省や、旅行が新型コロナウイルスの感染拡大につながることがないよう、観光庁は年末年始を外して平日に旅行すると、旅行会社からより多くのポイント還元が受けられる仕組みなどを検討することになりました。

観光庁の蒲生篤実長官は、23日の記者会見で「日本の旅行需要は、ある時期に集中して平準化が図られていない。新型コロナウイルス対策では、密を避けることが求められ、政府の分科会からは年末年始に注意するよう言われている」と述べました。

そのうえで蒲生長官は「民間の事業者が行っているポイントサービスをうまく使って、平日の旅行のポイントを割り増すことは1つの方法だ。旅行業界と協議していきたい」と述べ、旅行会社と連携して年末年始の帰省や旅行を分散する仕組みを検討する考えを示しました。

一方、政府の観光需要の喚起策、Go Toトラベルでは予算枠を使い切った旅行の予約サイトなどが、割り引きの上限を引き下げる動きなどが出たため、政府は追加の予算を配分することになりました。

会見で蒲生長官は「利用者に不便や迷惑をお掛けしおわびする。今後は、混乱を招かないよう柔軟に取り組む」と述べて、利用状況を見ながら制度を柔軟に運用していく考えを示しました。